潜在意識の特徴と書き換え方4選

さて、前回の記事では、

・潜在意識ってなに?

・そもそも人の意識とは?

・潜在意識が変わらないと「変わりたい」「成長したい」と思ってもうまくいかない

というお話をさせていただきました。

では今回は、潜在意識の特徴をおさえ、本題である「どうしたら潜在意識を変えることができるのか」についてお話していこうと思います。

潜在意識の特徴10 

潜在意識の書き換え方を知る前に、まずは潜在意識の特徴・性格について理解しましょう。

私たちが相手にする「潜在意識」とはどんな者なのか、しっかりと理解してからの方が書き換えるのも効果的に行えるはずです。

 

まず大前提として、潜在意識は「自分を生存させる為&生命の維持の為」に働いています。 

なんのこっちゃという感じだと思いますので、早速潜在意識の特徴について1つずつ見ていきましょう。 

 

①現実と非現実の区別ができない。 

現実と非現実の区別ができません。 

ですので、例えば「明日会社に行くと、上司に怒られる」と想像し、想像を巡らせていると、潜在意識はそれを現実だと認識します。 

その結果、思考や考え方も変化し、それに順ずる行動を無意識にとるようになってしまいます。

「この上司という人間は、自分の存在を脅かす者だ!」といった感じで、まだ怒られてもいないのに、怯えるような態度をとってしまったり、攻撃的な態度を示すようになってしまったり、ですね。

 

②他人と自分の区別ができない。(1人称を区別できない。) 

他人と自分の区別ができません。 

そのため、頭ではAさんを強く憎んでいたとしても、心ではその憎しみは自分にも向けられてしまうことになります。 

 

③現在・未来・過去の区別ができない。 

現在と未来と過去の区別ができません。

潜在意識の中では、常に今であり、ここです。 

昔インプットされた考え方や感情について、「昔と今はちがう」などと判断できません。 

書き換えられていなければ、昔書き込まれた意識はそのまま今も潜在意識の中にあります。 

 

④肯定と否定の区別ができない。 

肯定と否定の区別ができません。 

ダイエット中、いくら「食べない、食べない」と自分に言い聞かせていたとしても、潜在意識が認識できるのは「食べ」という言葉だけです。 

⑥にもあるように、潜在意識は繰り返されるものを重視し、⑪にあるように、思ったことを引き寄せますから、「食べない、食べない」と言い聞かせるほど食べてしまうことになります。 

痩せたいのなら「細くなる」とか「動こう」などと言い聞かせるのがいいでしょう。 

 

⑤感情を重視する。

感情を重視します。 

いくら「動こう」と言い聞かせても、心の中で「めちゃくちゃ動きたくない!!」なんて思ってたら、そちらの感情を重視します。

あなたはきっと動けないでしょう。 

その場合は、楽しく運動いている様子や、痩せて綺麗になった自分をリアルに想像し、「楽しい」や「嬉しい」といった感情を感じてください。



 

⑥繰り返されるものを重視する。 

繰り返されるものを重視します。 

「人=自分を傷つけるもの」と潜在意識にインプットされた人が、「みんな、自分を傷つけたりしない」と思えるような出来事に出会ったとします。 

ただ、今までずっと「人=自分を傷つけるもの」と考え生きてきたわけなので、1度くらい「みんな、自分を傷つけたりしない」と思えたとしても、その意識が重視され、書き換えられることはありません。 

ただ、「人=自分を傷つけるもの」という思考以上に、「みんな、自分を傷つけたりしない。」と感じる回数が増えた場合、そちらの意識を重視するようになっていきます。

 

⑦言葉よりイメージに強く反応する。 

言葉よりイメージに強く反応します。 

いくら「大丈夫大丈夫」と言い聞かせても、頭のなかでは上司に怒られるイメージをはっきりと思い描いていたのなら、それに伴う恐怖を重視したり、上司に怒られる現実を引き寄せたりしてしまうでしょう。 

「潜在意識は言葉を持たない」という人もいるくらい、潜在意識に対する言葉による効力はあまり高くないのです。

 

⑧論理的な思考能力がない。 

論理的な思考能力がありません。 

①~⑩の他の特徴を見てみても、それが納得できますね。

基本的に、とても感情的で想像力豊かな子供のようなものだと捉えてもらえると良いかと思います。 

 

⑨常に今を維持しようとする。 

常に今を維持しようとします。 

これはホメオスタシス(恒常性)と呼ばれるものです。 

 

例えば、ダイエットをしているときに停滞期が訪れたりします。 

勉強しようと思ったときいやだなって気持ちになったり、結局続かず3日坊主になってしまったりすることがありますよね。 

それらは、変化を拒む「ホメオスタシス(恒常性)」というものが働いている証拠です。 

 

「今の状態が安全だから、維持しよう。変化するなど危険である。」というのが潜在意識の言い分。 

 

怪我をしたときに自然と傷がふさがってもとの状態に戻ったり、暑い日に汗を書いて体温を一定に保とうとしたりするのも、ホメオスタシスの働きの1つです。 

 

⑩善悪、大小の判断ができない。 

善悪、大小の判断ができません。 

例えば、潜在意識には1円と100万円の差がわかりません。どちらも「お金」として認識します。

ですから、1円を大事にできない人はどんな大金も大事にすることはできない、と考えることができます。

 

逆に、小さなことでもしっかりと価値を感じられていれば、何か行動を起こすことで自分を変える大きなきっかけに繋げることができます。

 

 

以上が、潜在意識の特徴10個になります。

いかがでしたでしょうか?

特徴をおさえただけでも、潜在意識を書き換えるにはどうしたら良いのか、なんとなくわかった人もいるのではないでしょうか。

 

では、これらの特徴を生かして、実際に潜在意識の書き換えを行っていきましょう。



潜在意識の書き換え方4選 

以下の4つの方法が、潜在意識を書き換えるのに推奨されている主なものとなります。

こちらは頭が整理され、心が落ち着いている状態のときに行うと効果的です。

 

頭や心を整理するには、人に話を聞いてもらったり、ノートに書き出したりする方法があります。

頭がごちゃごちゃしていたり、感情的になっているときは、上記の方法を試みてから潜在意識の書き換えに取り組みましょう。

 

①反復する

定着させたい考え方をたくさん繰り返してください。

 

例えば「私は小食だ」という風に、潜在意識を書き換えるとします。

その場合、最低1ヶ月は繰り返し「私は少食だ」と言葉に出したり、考えたりしてください。理想は3ヶ月です。

 

潜在意識は、繰り返すものを重視する特徴がありますので、今までの思考を上回るくらい反復していけば潜在意識に定着した思考を書き換えることが可能です。

 

以前 私がカウンセリングをしたクライアントさんで、「何かを始める時と終える時に必ず反復する」と決めて過ごされていた方がいらっしゃいましたが、その方は短期間で大きく考え方が変わり、笑顔が多く見れるようなりました。

そのように自分でルールを決めて、反復する習慣をつけてしまうと良いかもしれないですね!

 

しかし、少し良くなった実感があったとしてもすぐにやめないようにしてください。

繰り返し決まったワードを言葉にしていると、自己暗示的な効果を発揮します。

何か重要なプレゼンや部活の試合前に「俺はできる!俺はできる!」と言い聞かせ、緊張をほぐしたり、いつも以上の自分の能力を発揮させるのと同じです。

 

こちらは、意外と効果があるなと感じる人が多いんじゃないかと思うのですが、じゃあその思考は定着されているかと言われたらどうでしょう?

なかなかそうはいきませんよね。

 

それと同じで、「効果が感じられた」=「潜在意識が書き換えられた」ではないのです。

やり始めてすぐ変わった感覚を実感する方は多いかと思いますが、すぐに辞めないようにしてくださいね。

 

また、反復する言葉はご自分で考えるかと思いますが、必ず過去形または現在進行形にしてください。

 

 

②リアルにイメージする

「私は小食」であるならば、少量の食事をとって、今よりスレンダーになっている自分をリアルに想像してください。

またこの時、「感情」までイメージし実際にその感情を感じてください。

脳に「実際起こっていること」として認識させましょう。

 

「私は小食」ですので、少量の食事をとってお腹いっぱいで幸せです。

体系はシュッとしていて、入らなくなったあのズボンを履いています。うきうきですね!

 

 

③セルフイメージを高めるようなリフレーミングを行う

リフレーミングとは、ものの見方を別の視点に変えることを言います。

こちらは、「ネガティブな感情・思考にとらわれているな」と感じた時にやると非常に良いです。

 

夜ご飯をお腹いっぱい食べて、「また今日も食べ過ぎてしまった…」と考える。

それを「夜はしっかり食べたけど、お昼ごはんは節制できた」とリフレーミングしてみましょう。

 

「また今日も食べ過ぎてしまった…」は、全体的にみて、特に出来なかったことに視点を当てています。

「夜はしっかり食べたけど、お昼ご飯は節制できた」は、食事を個別にみて、特にできたことに視点を当てています。

結果的に、セルフイメージを高めてくれます。

自分をしっかりと認めたり、許してあげる作業になるわけですね。

 

これを「自分が書き換えたいな」と思っている思考が出てしまった時に必ずやるようにしていくと、考え方が代わり、ものの捉え方も変わってきます。

 

 

④カウンセリングを受ける

「どれもピンと来ないし、自分にはむずかしいな…」と思う人は、試しにカウンセリングを受けてみてください。

現代では、カウンセリングは病気の人が受けるものではなく、心のメンテナンスとして多くの人が気軽に利用しているものです。

 

あなたのなかでどんな意識が自分の変化にブレーキをかけているのか、カウンセラーの先生が一緒に探してくれます。

 

潜在意識の書き換えについても、あなたに合った方法をレクチャーしてくれたり、いっしょに取り組んでくれると思いますよ。

 

 

 

さて、いかがでしたでしょうか?

 

形のないものを扱うのは難しいことですし、それが自分の心となると余計そう感じるのではないかと思います。

また、「なんだかスピリチュアルな感じがして胡散臭い」なんて感じる人もきっといるでしょう。

 

とはいえ、最後のカウンセリングを受ける以外の手法はお金もかからず、今からすぐに出来るものです。

ものは試しと思って、まずはやってみませんか?

 

それでは、潜在意識を味方につけ、あなたが「なりたい自分」になれることを祈っています。

 

終わり


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